青い翼を追いかけて ~とある飛行機好きの旅日記~

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クレジットカード紹介その3 ANA To Me CARD PASMO JCB ソラチカカード

この記事の情報は執筆時点の情報であり、2018年4月以降は各種ポイントサイトのポイントを直接メトロポイントに交換することはできなくなっています。

こんにちは、ほしとです。今回は、私の保有しているクレジットカード紹介第3弾として、ANA To Me CARD PASMO JCB(以下、ソラチカカード)を紹介します。


今まで紹介したカードはいずれもVISAでしたが、今回はJCBです。VISAとJCBでは共通している部分もあれば、かなり違う部分もあります。個人的にはVISAのほうが使い勝手がよく、VISAをメインカードとして利用していますが、このソラチカカードは、VISAにはない非常に魅力的な特典があり、陸マイラーには必須のカードです。VISA派の人でも絶対に持っておいた方がいいでしょう。


なお、JCBブランドのANAカードには、ANA JCB(一般)カードもありますが、個人的に全く保有するメリットを見出せないので、持っていませんし、紹介もしません。以前は、ANA VISAカードはボーナスポイントを直接マイルに交換できず、JCBであればできたため、JCBならではのメリットがあったほか、10マイル移行の手数料も以前はVISAよりかなり安く、JCBをメインカードにする選択肢もありましたが、今はこれらのメリットは皆無です。さらに、ボーナスポイントに至ってはVISAが1ポイントから交換できるのにもかかわらず、JCBは500ポイント。ポイントの有効期限内に500ポイントもボーナスマイルを貯めるのはかなり難しく、ボーナスポイントを直接マイルに移行することを考えると、使い勝手はかなり悪いと思います。
もっとも、マイルに直接交換するとレートが悪いので、違うルートを使いますが、それはまた後ほど。



今回はソラチカカードのメリットをたくさん書いて行きたいと思いますが、基本的にJCBブランドのANAカードはデメリットがかなり多いので、褒めてるんだか、けなしてるんだかわからなくなると思いますが、個人的にJCBよりVISAのほうが好きなので、ご容赦ください・・・。(JCBファンの方、ごめんなさい)


ANA To Me CARD PASMO JCB ソラチカカードとは

まずは、通常のANA JCBカードと共通の部分を紹介します。なお、年会費や移行レートは通常のANA JCBカードとソラチカカードで共通ですが、優待サービスの一部が異なるようですので、そのあたりはご注意ください。私はソラチカカードしか使わないので、詳しくはわかりません!
その他の違いとしては、PASMOの有無です。これが決定的に違う部分で、ソラチカカードは、このPASMOがあることによって、ある意味で最強のANAカードになっています。
ちなみに、以前はANA JCBカードとソラチカカードは重複保有できませんでしたが、現在は両方とも保有できるので、JCBをメインに使い方には便利になったのではないでしょうか。


ソラチカカードの概要は以下の通りです。

年会費 移行手数料 交換レート 継続時ボーナスマイル
2000円税抜 5000円税抜(10マイルコース) 1000円=1ポイント=10マイル 1000マイル|  


VISAとJCBの違いは?

さて、上の表を見て気づいた方もいるかもしれませんが、年会費が高いんです。正確に言うと、通常の年会費はVISAブランドと同じですが、割引がないんです。マイル移行手数料に関しては、JCBのほうが少しお得ですが、以前はもっと安かったため、現在はかなり割高感があり、これもJCBカードのイメージが(個人的に)悪い大きな要因です。
今回は、先に悪いところを書いて、その後いい点を書いていきたいと思います。


先に書きましたが、JCBブランドのANAカードは、年会費割引がないため、VISAに比べて保有コストが高くなります。VISAであれば、マイ・ペイすリボへの登録で年会費が安くなりましたが、「支払い名人」というJCBの同様のサービスに登録しても、マイルという観点から考えると、全くメリットはありません。年会費が安くならないのは先に述べた通りで、ボーナスポイントも付きません。誰がこんなサービスに登録するんだ?と思いますが、実は私は登録しています(笑)JCBは、電話での勧誘というか、サービスの案内が多く、私のもとにもたまに電話がかかってきます。以前、支払い名人を勧められ、何のメリットもないので断ろうと思ったのですが、電話をかけてきたお兄さんがかわいそうなので、仕方なく入ってあげた、というのが登録している理由です。
実際のところ、毎月の支払額を多くしておき、その額よりも少ない利用額に抑えている限りは害は特にないので、お兄さんもノルマもあるだろうし、と余計なことを考えた結果、今も登録したままになっています。


さて、話がそれましたが、結局のところ、この年会費の高さと、何よりも支払い名人に登録してもボーナスポイントが付かないという点が、JCBブランドANAカードの決定的な弱点であり、メインカードにはできないと個人的に思う理由です。
あと、ついでに言うと、ネット明細がものすごく見にくい。最初に使い始めたカードがVISAだからかもしれないですが、三井住友VISAのネットサービスは、JCBを含む他社に比べ、圧倒的に使いやすいと思います。
こんなJCBブランドですが、ソラチカカードに関しては、VISAにはない大きなメリットがあるんです。


ソラチカカードにしかないメリット

それが、メトロポイントの存在です。メトロポイントって何?と思われる方もいると思いますが、これは東京メトロが提供しているサービスで、JCBは直接関係ありません(笑)PASMOがソラチカカードに付いているからこそのサービスですね。


このメトロポイントですが、ANAマイルに交換できるようになっていて、100メトロポイント=90マイルで交換できます。実は、この交換レートはソラチカカードに貯めたメトロポイントにのみ適用されるもので、ソラチカカード以外のメトロポイントを貯められるカードの場合、1000メトロポイント=600マイルとなります。ソラチカカードのほうが、レートも交換単位もかなり優遇されているのがわかります。
問題は、このメトロポイントをどうやって貯めるのかという点ですが、まず、ネットからメトロポイントPlusというサービスに登録が必要です。この登録をしないと、メトロポイントを貯めることができませんので、絶対に忘れないようにしましょう!これを忘れてしまうと、ソラチカカードを保有する意味が全くないといっても過言ではありません。登録手続きやポイントについてはこちらをご覧ください。


メトロポイントを貯める方法1

さて、みなさんが一番気になるのはこのメトロポイントをどうやって貯めるのか、というところだと思いますが、東京メトロによく乗る方は、乗車の際にPASMOを使うことで貯めることができます。基本的にはソラチカカードに搭載されているPASMOを利用することで貯められますが、他のPASMOでメトロポイントPlusに登録することもできるようです。ただ、特に他のPASMOで登録するメリットはないので、ソラチカカード搭載のPASMOをそのまま使えばいいと思います。


メトロポイントPlusに登録しているソラチカカードのPASMOを利用し東京メトロに乗車すると、1乗車当たり、平日なら5ポイント、土日休日なら3倍の15ポイントが貯まります。乗車するだけでかなりポイントが貯まるということになりますね。ただし、定期券での乗車分はポイント付与対象にならないので、ご注意ください。
他には、電子マネーとして買い物の際に利用するとポイントが貯まりますが、一般の店舗で200円当たり1ポイント貯まるだけなので、ソラチカカードをメインカードにし、10マイルコースを利用している方以外にはあまりメリットはないと思います。


このPASMOの利用ですが、ANA VISA Suicaカードと同じく、首都圏在住以外の方にはメリットがあまりありません。ANA VISA Suicaカードであれば、インターネットからのクレジットカードチャージができますが、ソラチカカードではそれができず、オートチャージでのみクレジットチャージができます。このオートチャージですが、PASMOエリアとSuicaエリアのみでできるため、私のように関西在住でほとんどオートチャージエリアに行かない人にとっては、ほぼ使えないということになります。では、このソラチカカードをそれでも持つメリットとは・・・?


メトロポイントを貯める方法2

実はこのメトロポイント、他のポイントとの交換ができるんですね。それはJCBカードで貯めたポイントも同様で、この記事の冒頭で、ボーナスポイントを直接ANAマイルに交換すると損だと書いたのは、このメトロポイントの存在があるからなんですね。
JCBのボーナスポイントをそのままマイルに交換すると、最低交換ポイントが500ポイントで、交換単位は1ポイント=3マイルなのに対して、ボーナスマイルをメトロポイントに交換すると、最低交換ポイント数が200ポイント、交換単位は1ポイント=5メトロポイントで、マイル換算すると、1ボーナスポイント当たり4.5マイルとなります。メトロポイント経由のほうがかなりお得ですよね?


同じことはANA VISAカードでも言えます。ただ、VISAのポイントからメトロポイントには直接交換できないので、Gポイントというポイントサイトを経由する必要があります。このGポイントは、陸マイラーには必須のポイントサイトなので、また別の機会に詳しくご案内しますね。
さて、交換の手順とレートですが、ANA VISAのボーナスポイントからまずGポイントに交換します。この際のレートが、200ボーナスポイント=990Gポイントで、Gポイントからメトロポイントへは等価交換となります。メトロポイントからANAマイルへは100ポイント当たり90マイルなので、計算すると、VISAのボーナスポイント1ポイント当たり、4.455マイルとなります。こちらもボーナスポイントをそのままマイルに交換するよりお得ということになります。
クレジットカードポイントだと、1年のうち1か月間だけ猛烈にポイントが貯まることで知られるライフカードも、このGポイント経由のメトロポイントルートでの交換が可能で、それについてはライフカードの紹介の時にも書きますね。


ポイントサイトとANAマイルの中継地としてのソラチカカード

その他、いろんなアンケートサイトで貯めたポイントや、サービスの利用・登録等で貯めたGポイント等のポイントサイトのポイントをメトロポイント経由でANAマイルに交換することで、年間数万マイル貯めることも現実的になってきます。このポイントサイト経由で集めたポイントをANAマイルに交換する中継地としての役割こそが、このソラチカカードが最強のANAカードと呼ばれる所以です。
先ほど書いたように、ソラチカカードで貯めたメトロポイントは、他のカードで貯めたメトロポイントよりもANAマイルへのレートが優遇されているため、結果的にGポイント等のポイントからANAマイルへ直接交換するより、一度メトロポイントを経由してからANAマイルへ交換したほうが、レートがよくなるんですね。


たとえば、GポイントからANAマイルへの交換比率は3:1ですが、つまり3ポイント当たり1マイルのレートですが、これをソラチカカード経由にすると、1:1:0.9で、1ポイント当たり0.9マイル、3ポイント当たりだと2.7マイルになり、かなりレートがよくなることがわかります。
そのため、たとえクレジットカードとしては全く使わないとしても、年会費を払ってでもソラチカカードを持つメリットは十分すぎるほどあるので、陸マイラーの方は絶対に保有すべきカードだと言えます。
私も、このカードはもっぱらポイント交換の中継地としてと、たまに東京メトロに乗って乗車ポイントを貯めることでしか使っていないですが、それでも手放せないカードになっています。


まとめ

ここまでANA To Me CARD PASMO JCB ソラチカカードを紹介してきましたが、まとめると以下のようになります。
1. クレジットカードとしては、ANA VISAのほうがポイントを貯めやすい
2. 首都圏在住者以外にとっては、電車利用での使い勝手はかなり悪い
3. メトロポイントPlusに登録すれば、ポイントサイトからANAマイルへの中継地として威力を発揮
4. クレジットカードとしては使わなくても、メトロポイントだけのために年会費を払う価値は十分にあり


東京メトロをよく利用する人であれば、クレジットカードとしても十分使えるカードではありますが、そうでない人や、PASMOのオートチャージが使えない地域に住んでいる方は、クレジットカードとしては使わずに、メトロポイントからマイルに交換するためだけに保有するということも検討するべきだと思います。特に、陸マイラーの方にとっては、ポイントサイトで貯めたポイントをマイルに交換するというのがマイルの保有数に直結するので、2000円の年会費というのは決して高くないと思います。
ポイントサイトについてはこれから詳しく書いていきたいと思います。

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス