ANAがマレーシア行きの新運賃発表!SFC修行に使えるのか?
こんにちは、ほしとです。先日ANAが東京発着のマレーシア行きのロングステイ向け新運賃を発表しました。プレスリリースはこちら。さて、我々SFC修行僧として気になるのは、その運賃がSFC修行に使えるのかどうか?という点だと思います。調べてみました!
運賃概要
まずはどんな運賃なのかのご説明を。
設定路線・期間
設定路線ですが、マレーシア行きということで、東京=クアラルンプールとなっています。成田・羽田どちらからも設定があります。
設定期間は、販売期間が2017年11月17日から2017年12月31日まで、搭乗期間が2018年1月10日から2018年9月30日までとなっています。販売期間がかなり短いので、使い勝手はあんまりよくない感じですね。
運賃額
エコノミーとビジネスに設定があり、運賃額は以下のようになっています。
通常の運賃と比べても、かなり安いと思います。特に、ビジネスクラスに90,000円で搭乗できるのはかなり魅力的ですよね!実際の運賃は、各種手数料等が加算されるので100,000円を超えるくらいですが、それでもかなり安いです。
適用条件
運賃の適用条件は以下の通りです。
お分かりのように、ロングステイ向けというだけあって滞在期間が最低9日と、SFC修行には若干使い勝手が悪い感じです。ただ、○○タッチとかいう海外発券航空券を利用して修行する方にはむしろ都合がいいかもしれないですね。
どのくらいプレミアムポイントが貯まるか?
さて、実際にどのくらいプレミアムポイント(PP)貯まるのかを計算してみます!
予約クラス
さて、エコノミー・ビジネスそれぞれの予約クラスですが、ANAの運賃表を見ると、↓のように記載されていました。まずエコノミーから。
予約クラスはLということですね。続いてビジネスです。
予約クラスはPと記載があります。問題は、これらの予約クラスでどれくらいマイル貯まるのかですね。あともう一つ、当初のプレスリリースには、東京発着と記載があったのですが、運賃表を見ていただくとわかるように、他の都市発着も設定があります。それどころか、大阪と名古屋発着は東京と同運賃ですね。とりあえず、東京発着について調べてみました。
積算率
それぞれの運賃の積算率を調べてみました。まずはエコノミーのLから。
ご覧の通り、たったの30%!まあ、安い運賃ですし、エコノミーですから仕方がないです。ではPクラスのビジネスはどうでしょうか?さすがにビジネスクラスだと期待が持てそうですね!
その積算率は・・・
70%・・・、うん、微妙ですね笑。ビジネスクラスなんだったらもう少し積算率が高くても良さそうなんですが、やはり格安ということもあり、積算率も低めでした。
実際の獲得PPとYPP
では、実際どの程度PPがもらえるのか、YPP(PP単価)はどの程度かを見てみましょう。
まずはエコノミークラスLクラスから。搭乗日は、エコノミー・ビジネスともに、2月1日出発で、帰国日はロングステイ運賃が適用となる日程を適当に選んでいます。旅程と運賃は以下のようになりました。
続いてビジネスクラスです。
片道でもらえるPPは、
これをもとに、YPPを計算すると、エコノミーが50930÷(1502×2)=約16.95、ビジネスが100930÷(3904×2)=約12.93となりました。想像していた以上に悪いですね。これだと修行にわざわざ使うのはどうかなっていうくらいの数字だと思います。何か都合でマレーシアに行くという人には使う価値があるかもしれないですが、これのためにマレーシアに行こうと思える数字ではないですね。
大阪発着の場合
では、大阪発着だとどうでしょうか?面倒なので、計算だけで失礼します!
大阪=クアラルンプール間の最安運賃は、エコノミーが往復で51510円、総獲得PPが4124、YPPが約12.49、ビジネスが往復で101510円、総獲得PPが8928、YPPが約11.37となりました。大阪発着の場合、大阪=東京の国内線区間があるため、若干YPPが改善します。それでも、あまりいいとは言えないですね・・・。
まとめ
今回は、ANAがこの度設定したマレーシア行きロングステイ運賃がSFC修行に使えるのかどうかを考えてみました。YPPは、東京発着でエコノミーが約16.95、ビジネスが約12.93ということで、あまり使えないなという感じですが、そもそもこの運賃ができた背景が、長期滞在向けの格安運賃が今までなかったということで、そういう意味では、非常に有意義な新運賃だと思います。
私は過去に海外留学をしていたので、片道運賃や最大滞在日数が長い運賃を各航空会社で探したことがありますが、全然安くないんですね。通常は、滞在期間が延びるほど運賃も高くなります。
ところが、今回のこの運賃は、滞在期間が短い今までの割引運賃よりもむしろ安いんですね。その結果、もらえるPPが少なくなっている状態です。そう考えると、かなり画期的な運賃で、今後もっと範囲を広げて展開してほしいと思います。今のところは予約期間が2017年末までとなっていますので、利用者側からすると、再度設定されることを願いたいですね。