青い翼を追いかけて ~とある飛行機好きの旅日記~

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ANAダイヤモンドメンバーが誕生日にファーストクラスに乗った話 番外編 Capital Bikeshareのご紹介

こんにちは、ほしとです。今回はワシントンD.C.を旅行する時に非常に便利なバイクシェアサービス、Capital Bikeshareをご紹介します。

バイクと言っても、モーターバイクではなく自転車です。いわゆるママチャリタイプで、電動でもありません。でも、ワシントン中心部を観光する時には非常に便利なんですよ。地下鉄やバスももちろん利用できますが、チョットした移動であれば自転車が圧倒的に使い勝手がいいと思います。

ぜひワシントン旅行をされる際はご利用ください!

Capital Bikeshareとは

まずはCapital Bikeshareとはなんぞや?というお話からです。なお、情報はすべて2020年5月時点のものですので、今後変更される可能性があります。ご利用の際は、必ずご自身で最新の情報をご確認ください。

Capital Bikeshare概要

Capitalという名前からわかるように、ワシントンD.C.周辺で展開しているバイクシェアサービスです。レンタサイクルではなく、バイクシェアというのがポイントです。

街に設置されている無人のステーション(早い話が自転車置いてるとこ)で自転車を借りることができます。返却先もステーションですが、借りたところと違うステーションに返却できるので、借りた場所に戻ってくる必要がありません。乗り捨てができるってことですね。それがレンタサイクルとの大きな違いです。

どれくらいステーションがあるかというと、こんな感じです。

ステーション設置場所

ワシントンの中心部の地図ですが、これだけたくさんあるので、地下鉄やバスに乗るよりよっぽど便利です。

レンタサイクルだと駐輪場を探さないといけないですが、Capital Bikeshareの場合、目的地に着いたらステーションに返却すればいいので、駐輪場が必要ありません。当然、駐輪場代も必要ないので、単純に借りる費用だけを考えればいいわけです。

Capital Bikeshareの料金

レンタサイクルは1日とか1時間でいくら、という感じだと思いますが、Capital Bikeshareは1回当たり30分で、それ以上借りると追加で料金がかかります。

料金体系としては1回のみのSingle Trip、24時間利用できる24-Hour Pass、3日間(72時間)の3-Day Pass、30日間の30-Day Membership、そのほかに1年間のメンバーシップがあります。今回は旅行者が使う可能性のあるSingle Tripから30-Day Membershipまでをご紹介します。各プランの金額は以下の通りです。なお、記載の金額とは別に税金が加算されるようです。

 
料金表
種類 Single Trip 24-Hour 3-Day 30-Day
金額 2ドル 8ドル 17ドル 28ドル


先ほど1回当たり30分とお伝えしましたが、これが重要で、それ以上連続で借りると、追加で料金がかかります。

 
追加料金
利用時間 30~59分 60~89分 90分以上
追加料金 2ドル 4ドル 30分毎に8ドル


30-Day Membershipは上記金額よりも若干安いのですが、今回は割愛します。

24-Hour Passは24時間借りられるんとちゃうんかい?と思われるかもしれないですが、24時間、30分未満(29分まで)の利用は何回でもできますよってことで、30分以上借りると上記金額が追加でかかります。

追加料金は積算されます。どういうことかというと、例えば、45分借りると追加で2ドルですが、70分借りると、30~59分の追加料金の2ドルにさらにプラスで4ドルかかるので、追加料金は合計で6ドルになります。

レンタルではなくシェアということで、一人で占有する時間が長くならないようになっているわけですね。逆に言えば、30分に一度返却すれば追加料金無く使えるわけで、これがこのサービスを使いこなすポイントです。

ステーションがない場所に行ってしまうと利用時間によってはえらい金額がかかってしまうので、そこは要注意ですね。

Capital Bikeshareの使い方

実際にどうやって使うのかですが、いくつか方法があります。ひとつはステーションに設置されているKioskを利用して借りる方法です。この方法だと会員登録は必要ないのですが、借りるたびにKioskの操作をしないといけないので面倒です。

ステーションに設置されているKiosk
ステーションに設置されているKiosk


私はCapital Bikeshareのアプリから会員登録して利用しました。アプリからは、ステーションの場所や、ステーションごとに利用可能な自転車の数、利用できるDock(駐輪する場所)の数が地図上でわかるようになっています。

アプリはiosとAndroidに対応しています。アプリがダウンロードできない場合は、Capital Bikeshareのウェブサイトにアクセスして使う方法もあります。アプリとウェブサイトでは地図の仕様が若干違います。今ウェブサイトで見ることができる地図が、私が利用した時のアプリのものと同じだと思うので、アプリが改修されたようです。

ただ、ウェブサイトからの場合、カギをもらわないと利用できないようなので、短期滞在の利用者には向いていないと思います。スマートフォンをお持ちの場合はアプリの利用がいいと思います。

支払方法はいずれの場合もクレジットカードです。現金は使えませんのでお気をつけください。

基本的には、ステーションで自転車を借りて30分以内に返却する、の繰り返しです。遠いところに行く場合は、途中のステーションでいったん返却してすぐに借りる、っていう風にすると、追加料金を払わずに済みます。

実際に使ってみましょう

では、実際にどのように使うのかを解説します。今回はAndroid版アプリを使った利用方法のご紹介ですが、Android版とios版で違いがあるかもしれませんのでご了承ください。

アプリ導入~登録

まずはアプリの導入です。

Capital Bikeshare

Capital Bikeshare

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  • 無料

アプリが導入できたら、起動してみましょう。起動して進んでいくと以下のような画面が出てくるので、国番号を選択して携帯電話番号を入力します。

電話番号入力画面


そうすると携帯に認証番号が書かれたSMSが届くので、その番号を入力します。問題は、これを日本国内でするのか現地でするのかなんですが、SMSが受信できる番号であればどちらでもいいです。その場で確実にSMSが受け取れれば問題ありません。

日本の番号を入力する場合、国番号81を選択し、その後に頭の0を取った番号を入力します。090-1234-5678番であれば、9012345678ですね。

届いたSMSに記載の認証番号を入力すると、私の場合は地図の画面が出てきます。もうアカウント登録されているからですね…。問題は新規登録の場合どうするのかなんですが、すみません、わかりません!おそらく、名前、メールアドレス、クレジットカード情報の入力という流れだと思います。画面の指示に従って進めてくださいませ…。

全部登録が終わると、地図画面が出るはずです。おなじみのGoogleマップですね。現在地の地図なので、日本でアプリを開くと当然日本の地図が出ます。この地図で自転車の貸し借りができるステーションを探します。

ステーションの探し方

実際に地図を使ってステーションを探してみましょう。試しに私が宿泊していた付近の地図を出すとこんな感じです。

ホテル周辺のステーションマップ


自転車のマークがありますが、これがステーションで、タップするとそのステーションで利用可能な自転車の数と、開いているドックの数が出ます。自転車が0であれば、そこに借りられる自転車はないということですし、ドックが0であれば、そこに行っても返却はできないっていうことです。つまり、30分以内に返却しないといけないのに、0だとできないんです。

ステーション詳細


あらかじめアプリの地図で目的地周辺のステーションを調べておけば、開いているドックが0という事態は避けられるとは思いますが、突然埋まってしまうこともあると思います。その場合の対処法は後ほどご紹介します。ちなみに、ステーションから出ている点々ですが、これは現在地の方向を表しています。自宅でアプリを開いているので、大阪の方向です(笑)

この地図、ステーションの情報はもちろんですが、サイクリングロードが緑色の線で表示されるようになっているので、非常に便利です。正確に言うと、通常車が乗り入れない道を緑で表しているんだと思いますが、私が実際に利用した時にはこの緑色の線のおかげでかなり快適にサイクリングができました。

あと、Googleマップを利用しているので、観光名所やレストランの場所も表示されます。ただ、通常のGoogleマップと違い、そこをタップしても詳細情報は確認できないほか、検索機能も使えないので、このアプリの地図だけを利用して観光するのは難しいかもしれません。

支払い

使い方がわかってきたところで今度は支払いですが、支払いは現地で実際に利用する時にお願いします。1回だけの利用をされる方はまずいないと思いますので、Passの購入を前提に話を進めていきますね。

地図が表示されているトップ画面の左上に、横棒三本のマークがあると思うので、そこをタップします。そうするとRide passesという項目があるのでそこをタップ。

購入画面遷移

そうすると、Passの選択画面が出るので、購入したいPassを選びタップすると、購入画面が出ます。私が以前利用した時は、購入後の好きな時に開始できたように思うのですが、画面を見るとYour account pass will active immediately after purchase.って書いてあり、買った瞬間に有効化されるようなので、必ず現地で利用する時に購入してください!日本で購入してもお金払うことになるだけで使えません!

選んだプランの詳細を確認し、問題なければConfirm purchaseをタップすると、購入完了です。購入の操作は実際にステーションにいるときにするのがいいと思います。

自転車の借り方

では、実際に借りる方法です。ステーションの場所はアプリの地図で確認できます。実際にステーションに行ってみると、無人です。自転車はドックに固定されているので、アプリを使ってロックを解除します。私が利用した時は、アプリにロック解除のための番号を表示させ、それをドックに付いている機械に打ち込む仕様だったんですけど、今は自転車に付いているQRコードを読み取るように変更されたようです。

ドックの拡大写真

ライトが見えると思いますが、QRコードを読み込んでロックが解除されたら、緑のランプが光ります(たぶん)。その瞬間から30分のタイマーがスタートするので、準備万端でロックを解除してください!ちなみに、経過時間はアプリから簡単に確認ができます。

スキャンする時は、アプリの地図の画面の場合だと一番下のScanって書いてあるところを押せばカメラが起動します。ステーションを選択してる画面だと、Scan to unlockって書かれているところを押してください。どっちも同じ挙動だと思うんですけど、すみません、確認できません!

QRコードスキャン画面

ランプが緑に変わったら、ドックから自転車を引き抜きます。結構しっかりとはまっているので、力を入れて引っ張ってください。

無事に引き抜けたらいよいよサイクリング開始です!乗車時の注意事項はこちらをご覧ください。

自転車の返し方

さて、目的地に着きました。返却する時は、開いているドックに自転車の前輪を突っ込むだけ!簡単なんですけど、けっこう力がいります。奥までしっかりと押し込んで、ランプが緑になったらOKです。もしうまくいかなかったら、別のドックを試してみるのもいいと思います。

それでもダメなときは、アプリから連絡しましょう。地図画面の一番右上に旗みたいなマークがあるので、そこをタップしてください。そうすると連絡ができるはずです。どれくらいで返事が返ってくるかは…、わかりません。使ったことないもので…。

少なくとも、私が借りたときは特に問題は起きなかったので、あまり心配はいらないと思います。

ちゃんと返却できたかどうかは、アプリの通知やSMSで教えてくれます。設定画面で通知方法が選択できるので、アプリ通知のほうを選んでおけば問題ないかなと思います。アプリトップ画面の左上の横棒三本を押して、Settings→Privacy→Notifications Preferences→Account and Ride UpdatesのところでPush Notificationsを選んでおけば大丈夫です!

Capital Bikeshare利用のメリット

メリットをまとめておきます。

簡単に利用できる

スマホにアプリさえ入れておけば簡単に利用できるのが最大のメリットだと思います。そのうえ、ステーションの位置をはじめ、アプリ上で必要な情報がすべて得られるので、その土地になじみのない観光客でも簡単に利用できるのが素晴らしいです。こういうのは登録が面倒だったりすることが多いですが、SMSさえ受信できれば登録も簡単で、観光客にぴったりですね。

金額が安い

1回利用だとあまりお得感はないですが、Passを購入すると非常にお得です。私は3-Day Passを利用しましたが、1日当たり6ドル以下です!30分未満の乗車であれば定額制というのも安心感があっていいと思います。

ステーションの場所が多い

ワシントンD.C.はもちろん、その周辺も含めてステーションが非常に多く、好きなところで借りて、好きなところで返せるので旅行者にはとても便利です。ワシントン中心部の観光地にもステーションが多くあり、地下鉄やバスを使うより利便性が高いと思います。

自転車フレンドリーな街

ワシントンは自転車用の道が整備されているので非常に走りやすく、公園や川沿いなど、自転車で走るととても気持ちのいい場所も多かったです。ポトマック川あたりだと自転車道も多いほか、ランニングしている人もかなりたくさんいて、人や自転車にやさしい街だなという印象を受けました。

旅行中はどうしても時差ボケなどで体調不良になりやすいですが、自転車に乗っていると適度な運動になりますし、景色のいいところを走ると気分転換にもなります。まあ、走りすぎると逆に疲れるんですけどね(笑)

アプリではどれくらい利用したかが確認できるのですが、私が3日間で利用した回数、距離、時間はこんな感じです。

利用状況


36マイルってことは、約58キロです。3日間で58キロだったらなかなかの距離ですね。いい運動になりました。ワシントン中心部だけの利用であればここまで距離は延びないと思いますが、私はポトマック川を渡ったバージニア州に宿泊していたので、そのせいだと思います。

注意事項

最後に利用するうえでの注意事項をお伝えします。

モバイル通信がないと使えない

スマホのアプリを使うので、モバイル通信必須です。モバイルルーターもしくはsimカードを購入して通信が使える状況にしておいてください。あと、大丈夫かと思いますが、QRコードを読み取るので、カメラ付きのスマホが必須です。カメラなしスマホなんてあるのかどうかわかりませんが…。

トラブルが起きたときには英語必須

利用自体はそんなに高いレベルの英語ができなくても大丈夫かと思いますが、トラブルが起きた場合、例えば事故に遭ったとか、自転車が壊れたとか。そういう場合は英語での連絡が必須です。まあ、これはアメリカ旅行している時は常にそうなわけですけども、なにかあった時は英語が必要、ということはよく頭に入れておく必要があります。特に、係員の方がステーションにいるわけではないので、電話やチャットでしか助けてもらえないということは理解しておいてください。

30分に一度返却が必要

これはメリットでもあり、デメリットでもあるわけですが、駐輪場の心配をする必要がない、元の場所に自転車を戻す必要がないという大きなメリットの代わりに、頻繁に「ピットストップ」をしないといけないというのが長距離を移動する時には面倒に感じます。

私のように、ワシントンD.C.ではない場所に宿泊している人がワシントンまで自転車で行く場合、どこかで一度止まらないと30分を超えてしまう可能性が高いです。私が利用した時は違ったように思うのですが、ウェブサイトを見ると、一度返却した後は2分経たないと再度借りられないようです。利用者が多いときは注意ですね。

ピットストップのためにステーションに寄ったのに、開いているドックがなくて30分を過ぎてしまいそうな場合は、ステーションにあるKioskで15分の延長申請ができます。

Kiosk記載の注意事項

ただ、ウェブサイトを見てもアプリを見てもこの情報が載っていないので、もしかしたら今はルールが変わっているかもしれません。実際にお使いになられるときはKioskで確認してみてください。

雨降ったら最悪

自転車ですから、晴れてたらいいんですが、そうじゃなかったら大変です…。


アメリカのサンダーストームは本当に恐ろしいんですが、この時はすぐ近く雷が落ちて、本当に死ぬかと思いました…。たまたま雨宿りできるところだったからよかったんですけど、移動中だったらと思うとゾッとします。

まとめ

今回はワシントン旅行の際に便利な自転車シェアのサービス、Capital Bikeshareをご紹介しました。私は滞在中、空港との往復と郊外への移動以外、すべて自転車を利用しました。景色がいいところが多くて、本当に気持ちよかったです。もしワシントンに行かれることがあれば、ぜひご利用ください。

次回からはワシントン観光編に戻ります。

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス